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徹のこと
2019 / 04 / 30 ( Tue )
徹が虹の橋のたもとへと旅立ってから半年と10日…。

早いのか…まだまだ…なのか不思議な気持ちです。





今日は平成最後の日。

平成のできごとは平成のうちにある程度区切りをつけなければいけないような気がして…。

今を逃すとまた区切りを付けるタイミングを逃してしまうだろうと思うので、徹のことをお話しておこうと思います。



徹は2018年の夏頃から右上の歯肉が腫れ、治療をしていました。

腫れているうちは痛みが強いため手をつけられないとのことで、注射をしたり服薬をしたり…が何週間も続きました。

そうこうしているうちに化膿が進み腫れが酷くなり頬外側に弾けました。

ある程度膿が出たので少し良くなるだろうとのことでいろいろお薬を変えたりしましたが、せっかく腫れが引いてもお薬を弱めるとまた炎症が強くなり弾けた頬が治る隙がないほどでした。

通常 犬の歯が悪くなったら、人間のように削って詰めてという治療はしません。

ましてや歯肉が腫れてしまうと人のようにマッサージして回復させることができるかといえばNoです。

つまりこれを続けていても良くならないばかりか、これをしたからと言って抜歯手術をしないで済むわけではないので、この段階で私はしびれを切らしドクターに「いつまでも痛くて可哀想だから早く悪い歯を抜いて欲しい」と言いました。

そして「徹はもう9歳なので、今後口腔内のことで麻酔をかけるようなことがないように、悪いところは全て処置して欲しい」と伝え、手術をしていただきました。

手術は無事終わり迎えに行くと「抜歯が必要だったのは二本。その他は根幹治療をしスケーラーして歯石を取りました」と説明があり、何もなければ1週間後に術後診察ということでした。

私は「根幹治療?」と少し疑問を持ちましたが、その日はとにかく帰宅。

抜歯した傷口の歯肉が盛り上がって閉じてくるまでは少し違和感はあるとは思っていましたが、これで徹も痛みから解放されると思っていました。



ところが状態はおかしな方向へと向かっていきました。

3日経っても徹の痛みが少しも取れないこと。

むしろ痛みが強くなっているようにさえ思えました。

「他の誰か」ではダメでも、私にはどんなことがあろうともどこでも触らせる徹が 私にさえも傷口に触れさせません。

そして何故か右目を痛そうにシバシバし始めたので、慌てて獣医に駆け込むと「痛みは1週間位はある」と。

そして目についてはチラッと見ただけで「傷口を触った時に擦ったのでは?」と。

私は有利の緑内障で目の痛さの程度はよく分かっているつもりなので、擦った程度の痛みではないと思ったので「きちんと見てください」と食い下がると、ちいさなLEDライトを持ってきて顔にも触らず(触ることができず)チラチラと瞑った右目に光を当てて「様子を見てください」と。

有利の緑内障以来、眼には代わりがないと痛感していたので 確かに眼の変化には神経質になっていると自分でも感じることがあったので、言われた通りしばらく様子を見ようと帰宅しました。

ただ徹は最初に頬の化膿ポケットが弾けて以来ずっとエリカラ生活なので、手や足で傷めるはずがなくモヤモヤしながら翌々日…。

徹の痛がっている右目が見えていないのではないか?と思える様子が見られたことと、手術後の痛みがちっとも良くならないこともあり、再度獣医に駆け込んで何度食い下がっても前回と同じことの繰り返し。



この動物病院は、以前10年以上お世話になっていたかかりつけ医がお辞めになり、いくつかの獣医に試しにかかるもどこもピンと来るところはなく最後に行き着いた獣医。

みのりっ子がお腹を下した時、エビ〇スを服用させていたら「ブリーダーはシロウトなんだから勝手なことをしないで すぐに連れて来ればいい。

我々はそのために大変な国家試験を通過した資格があるのだから!」と強く言われたことがあり、元々私とはあまり相性は良くなかったけれど有実のこともあり遠くまでは通いきれないので『私がガマンすればいいんだ…みのりっ子たちのためならできるはず…』といつも自分に言い聞かせストレスを抱えながら通院していました。

でももう限界でした。

徹の初診からひと月半もかかってこんな状態…さらに眼には間違いなく異常が見られるのに何故かしっかりとは診察してくれない。

このままここにかかっていても埒が明かない…もうどこも信じられず、以前お世話になったことがある遠方の獣医さんまで片道120㎞車を飛ばしました。

そちらのドクターは開口一番「抜歯手術したんだよね?」「根幹治療って何?」と。

これまでの経過を詳しく話すと、ドクターの見解は「犬の歯や重度の歯肉疾患は歯を抜かなければ意味が無い」と私と同じでした。

見ただけでも抜かなければならない歯があり、それも痛みのもとだろうと。

「根幹治療」とは抜歯の跡に化膿止めの薬を詰めたということではないかと。

きっとそれも中途半端だったために腫れや痛みがなくならなかったのだろうと私は考えました。

ここで徹の手術日の診療明細にレントゲンの項目がなかったことを思い出して愕然と。

レントゲンも撮らずにどの歯がダメなのかわかるはずもない。

そして気になっていた右目は……

やはり失明していました。

ドクターはハッキリとは言わなかった…いや確証もなく言えなかったのかもしれないけれど、右目と手術箇所は極近く手術の際に何かあった可能性もかなりの確率で否定できないのだと私は受け取りました。

もっと早く来ればよかった…と言いかけた時、早く診ていたとしても結果が変わったかどうかはわからないよ…と。

とても救われました。



すぐに徹を痛みから救ってあげるべく再手術の手配をしました。

数日後これですぐ良くなるよ!と120㎞の道のりを元気に出かけ、数時間後には元気に家に帰るつもりでした。

術後一度は麻酔から目覚めたものの連れて帰れる意識レベルにまで戻らず、一晩入院となりました。

翌日意気揚々と迎えに行くと徹の様子は思っている状態とは全く違い言葉に詰まりました……。



その後付き添い室でずっと付き添いました。

16時頃 徹は意識が朦朧としながら私の膝の上に乗ってきました。

ずっとずっと撫でて「一緒に帰ろう!みんな待ってるよ。また庭で遊ぼうね。」と声をかけ続けました。

しかしその後意識レベルはどんどん落ちていきました。

点滴を外せない徹にずっと寄り添っていたかったのですが、ワンオペの我が家はおばぁたんずも放っておくことが出来ず、さらにゲリラ雷雨の予報もあり、峠をいくつも越さないと帰れないことや、迎えに来てすぐにに連れ帰るつもりできていたので雨戸は開けっ放しで照明もつけていないので、みのりっ子たちは真っ暗な中激しい雷雨に耐えていることなどを考え、断腸の想いで徹をICUに託すことにし、徹に「明日の朝一番で来るからそれまで頑張るんだよ」と伝え帰宅しました。

電話がならないことを心から願っていましたが……。





徹はひとりで虹の向こうへと逝ってしまいました。

ひとつ大きく深呼吸をするようにして、苦しむことなく星になったそうです。

翌日朝一番で迎えに行った際、入院時にお世話をしてくださったスタッフさん…一緒に泣いてくださいました。

セカンドオピニオンとして大変なことをお願いしましたが、精一杯に手を尽くしてくださり感謝しています。



短期間に二度の手術をすることのリスクは十分にわかっていましたが、あんなに痛がってまるで別の犬のようになってしまった徹を放っておくことなどできませんでした。

もし最初の手術の時にキチンとレントゲンを撮り「二度と口腔疾患で麻酔をしなくて済むよう悪いところは全て治す」という私の希望通りの対応をしていてくれたら…。

私が訴えた眼の異常も、何度もしっかり診て欲しいと言ったのに…。

なぜ違和感を覚えながらあの獣医に通ったのか…。

もっと早くセカンドオピニオンに踏み切れていたら…。

あげればキリがない後悔の念。

私は一生この事実を全て背負って、徹への償い方を探しながら、これからも命と向き合っていきます。



私はまだ獣医ジプシーの真っ只中で、今や獣医さん探しは私のトラウマとなっています。

獣医さんを選ぶのは私たち飼い主です。

獣医さんは命を左右するとても重要な存在ですから、治療方針や考え方が合わない獣医さんにガマンして付き合う必要などないのです。

愛する家族のために納得のいく考え方や治療方法を選択することは私たちに与えられた権利です。

どうか…どうかセカンドオピニオン、サードオピニオンを受けることを躊躇しないでください。


徹と私からの心からのお願いです。







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